夜勤です。

つまり、今から仕事に行って来ますという状態。

徹夜仕事自体は過去何度か経験しているが、
夜の時間帯だけ働きますというパターンは夜勤がはじめてである。
よく、IT系の仕事でつらいといわれるパターンとして
勤務時間が長いとか残業時間が100時間を越える等があるが
ネットワークの運用監視というジャンルにおいては夜勤がある。
この夜勤もつらい業務の代名詞のひとつである。

夜勤が大変なのは体調を崩しやすいことにある。
まず、睡眠時間をずらさなければいけない。
人間の歴史においては朝起きて夜寝るという行動が
体内が求める基本原則であるがそれに反した活動に出るわけだ。
まずは、朝か昼に寝て夜に起きるという状態に
無理矢理体をもっていかなければいけない。
これが、2日や3日ならまだ耐えれるだろうが、
夜勤のみという仕事に就くと何年もこれが続くことになる。

若さに任せればそれも可能だろうが年を重ねると厳しい。
30を超えてくると徹夜がきつくなるという話もチラホラ聞く。
じいさんばあさんが朝早いのは逆に夜は無理で寝るということ。
つまり、もともと夜起きるという
行動自体人間に向いていない活動なのだ。
だから、体調を崩す人が出る。
結果、辞めざるを得ない状況に陥る人もいる。

ITのネットワーク系において異常に離職率が高いのが監視の仕事。
理由の大半はこの夜勤があるからに他ならない。
で、離職率ループが発生すると
初心者でもいいからと人を欲しがる採用側の思惑が表面化する。
そうなると、資格だけでもCCNAだけでも取っている人が欲しいとなる。

よって、おわかりのとおりだが
初心者・業務未経験者大歓迎!という募集に固執し
ネットワークエンジニア募集・急募!となるのは、
この監視の仕事のために用意された言葉なのだ。

採用されて、はじめてその現実を知るというギャップに
悩まされる人も多い。
これは、ネットワークエンジニアではないといえるが、
ネットワーク業界への入り口なんだ!と建前する
会社なりスクールなり業界ってやつが存在するわけだ。
このあたりは、ご注意を。

で、なぜ夜勤するのか?となると
24時間365日ネットワークを監視するという名目なり契約なり
した以上、必ず誰かは対応しなければいけないのである。
そこで、案件型のネットワークであれば
監視専門のチームが編成されてそれに対応するのである。
夜中の3時とかに障害が発生したら誰かが対応しなければいけないのだ。
そのために、結局は人が必要になるということ。
だから、最低限という意味では人がいればいいになってしまう。
マニュアルあればできんだろうと。

案件型のネットワークであればそれで済むではなく、
済まそうとしてしまう流れがある。
本当はそんなことないのだが成り立ってしまう
という現状はつくられている。

私は、本来は運用監視というのが非常に重要だと思うのだが
そのメリットを生かしきれないのは
この夜勤に対するモチベーションの提示の仕方に問題があるように思う。
かといって、どれだけ夜勤にたいして金銭面なり仕事面なりで
優遇したとしても人が夜活動するというのはそもそも大変。
それでも、上回るメリットがあればやりたい!と思うかもしれない。

でも、はじめから夜勤大好きです!っていう人は存在しない。
なぜなら、人間は夜に生きる動物ではないからだ。
だから、夜勤は耐えるものである。

ということで、行って来ます。