間違いだらけのネットワーク作りを読んだ。

間違いだらけのネットワーク作り
松田 次博
日経BP社
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ネットワークエンジニアの心得帳の続編にあたる本書。
著者のコラム「間違いだらけのネットワーク作り」は
日経バイトから現在、ITproに移行して連載中である。
ここで、一部読むことも可能だが
本書冒頭にあるように紙で読みたい人はこちら。

上流工程のヒントについては前作のほうが内容が濃いのだが
今回はストレートにワクワク感が伝わってくるのが読みどころ。
本書の随所に"ワクワク"という言葉が見つかる。

また、直接その言葉を用いずとも
NGN・Skype・Google・iPod・Ajax・Web2.0・P2Pといった
新しいネットワークキーワードから
著者の考えとワクワク感を読み取ることができる。

逆に、Googleのサービスよく知らないなーとか
NGNって何?とかSkypeもiPodも使ったことがないよー
ってネットワーク業界の若い人がもしいたならばアウトかもしれない。
現場や若い人こそ知ってて当たり前のこのあたりの話を
現場思考の著者以上に知ってないとしたら
それは勉強不足だろう。

といいながら私も、勉強不足だなーと思うことが少々あった。
Ajaxについては先月からようやく実際に触りはじめて
勉強しているところだし、NGNなんてほんと遠くから見ている。
一応、NGNを盛り上げるをブックマークして読んではいるが
自分なりのNGN論ってのがない。

というのも、NGNが直感的に魅力を感じない
とすでに思いこんでいるのが問題か。
ネットワーク業界の一大プロジェクトであり
業界の分岐点になるきっかけだろとは想像できる。
でも、オープンな技術がたくさん使われていて
情報もオープンなはずなのに
肝心のテーマがクローズドに映って違和感がある。
まだ、これからなのと自身の勉強不足が原因とはいえ。
ただ、本書を読んでもうちょいプラス視点で
NGNの今後の行方を見ていきたいなーとは思い直した。

あと、本書を読んで少なくともNGNに登場する技術を
現場の人は知っておく必要がある、から
知っておかなければならない、に考えが変わった。

ベストエフォートのインターネットに対して
帯域保証を主張するNGN。
QoS、マルチキャストといったキーワードで
構築されるネットワークが本格的に前に出てくるのだから
それに備えた知識がないといけない。
最近、守る側のネットワークに触れているためか
このあたりの感覚が麻痺していた。
触らないものまで知らなくてもいいかなーと思いがちだった。
もしかすると、下流工程にいるとそうなりやすいのかもしれない。

ひとつ、紹介。

ディテールがないと動かない

 ネットワーク構築(システム開発でも同様)ではベーシックな力とディテールな力の両方が必要だ。さて,あなたはどちらで勝負するのだろう? ベーシックもディテールも強いのが理想なのだが,両方とも強い人材はなかなか見つからない。基本を幅広く知って技術や製品の選択や組み合わせを考える才能と,技術や製品を深く知って動かす才能とは種類が違うように思う。「好きこそものの上手なれ」という。ベーシックで勝負するか,ディテールで勝負するか。それはその人の好みで決めるのが一番だ。

(一部引用:ベーシックで勝負しようより)

全部引用したいところだがあえて一部。
前後の文章と続きが気になるかたはリンク先へ。

下流工程だけを経験中の若い人・現場の人の
ヒントになる言葉がこの文にはこめられている。
ベーシックなのかディティールなのか。
「ネットワーク人」として生きるのであれば
このどちらかを選択する日がやってくるはずだ。

正直なところ、私はどちらを選ぶかはまだ見えていない。
でも、ワクワク感を持ってネットワークに関わりたい。
それは間違いない。
できれば、間違いないだらけのネットワーク作りをしたい。

となると、私は下流工程にいる今のうちにディテールについて
詳しくなるもしくは経験することが必要だと感じる。
結局、今できることをやるしかない。
その上で選択肢を頭にいれて未来に目を向ける必要がある。

うん。
やっぱり、私はネットワークでワクワクしたいのだ
ということを本書を読んで改めて感じた。